SiLENSe は、発光ダイオードのヘテロ構造について一次元バンド計算を行い、 バンド構造やI-V特性、発光スペクトル等の重要な特性をシミュレートするソフトウェアです。
加えて、Laser Edition では、レーザーダイオードの導波路モードやレーザー特性の計算も行う事ができます。
新バージョン 5.0 では、新しい物理モデルが開発され、オプション機能として組み込まれました。
また、格子欠陥における非発光性再結合の計算式が変更されております。
具体的な変更点は以下の通りです。
- 量子ポテンシャルモデルの導入
発光ダイオードの特性は、特に窒化物の場合、分極の効果に大きく左右されます。 SiLENSe5.0で開発された "量子ポテンシャルモデル" を用いると、p-n接合の、より現実に近い電流電圧特性を得る事ができます。また、量子井戸内でのキャリア密度も、より正確に予測します。
この量子ポテンシャルモデルでは、次の2つの量子効果を含めてシミュレートします。
- トンネル電流
- 量子井戸内でのキャリアの量子閉じ込め
また、量子ポテンシャルの使用の On/Off については、Global Parameters タブ内の項目、"Quantum Potential Model" で切り替える事ができます。
- 格子欠陥での再結合レート計算式の変更
貫通転位による再結合と、点欠陥による再結合が、1つの Shockley-Read-Hall 型の計算式で扱われるようになりました。